新型コロナのウソとホントシリーズ①
〜自粛しないと2週間後には東京はニューヨークのような感染爆発になっている?!〜

2019年末に中国武漢省で発生した新型コロナウイルスは、今や全世界に拡がり、人類は新型コロナウイルスのパンデミックに苦しんでいます。新型コロナウイルスは正確には、SARS-CoV-2(サーズコロナウイルスツー)、省略してSARS2と言います。そして、SARS2が病原体となって発症した病気をCOVID-19(コロナウイルスディズィーズ19)と呼びます。ちょうど、HIVウイルスとそれによって生じた病気であるAIDSと同じ関係にあります。

COVID-19の感染拡大により、世界は一変しました。経済も社会も働き方も教育も家庭生活も、全てが変わりました。美容面から見ますと、外出時は常にマスクの着用が必要になり、化粧の仕方も変化しました。また、マスクによる肌荒れも多くなってきています。社会活動でコロナの影響を受けなかったものはほとんどないと言ってもよいでしょう。

コロナの影響により美容がどう変化したかは重要な問題ですが、このコラムでは誰しも関心があるコロナ自体に照明を当てたいと思います。コロナを不必要に恐れる情報や、ただ単に軽視する情報が世間に溢れているからです。では早速コロナに関するウソとホントを見てゆきます。

「自粛しないと2週間後には東京はニューヨークのような感染爆発になっている」

これはウソです。まだ未知のウイルスについて何も分からない時期によくこうしたことが言われました。次の図を見て下さい。

これは人口百万に当たりの各国のSARS2の感染者数の推移のグラフを我々がまとめたものです。これで明らかなように、アジアの国には唯一つとして感染爆発が起こった国はありません。感染爆発が起こったのは欧米や中東の諸国だけです。日本も中国もインドもロシアも、グラフの一番下の方にある低発症率のグループに入っています。もし日本で感染対策をしなかったら、もう数倍の感染者が発生した可能性がありますが、アメリカやブラジルに比較すると桁違いに低い値です。アジアの諸国における感染対策は様々なケースがありますが、そのいずれにおいても欧米レベルの感染爆発は生じていません。これには遺伝子、文化や風俗習慣、結核の予防接種など様々な説がありますが、結果的に日本人はSARS2には比較的抵抗性のある民族と言えます。もちろん、だからといって油断してよいわけではありません。

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